先日、実家の近くのお宅で飼っていた柴犬のシバタがこの世を去りました。
16歳、人間で言うと116歳の大往生でした。毎朝毎晩飼い主さんがゆっくりと
歩くシバタと散歩に出かけます。体は大分瘦せてしまいました。
年が明けたある日曜日のことでした。シバタのおしっこに血が混ざり
意識もほとんどない状態になっていたそうです。飼い主さんは慌てて獣医さんに
連れて行こうとしましたが、いつもの獣医さんが日曜日は休みだと気がつきました。
そこで飼い主さんは、あそこの獣医さんはぶっきらぼうだから本当は嫌だけど
日曜日のこの時間に診てくれるなら仕方ないと思い連れて行ったようでした。
飼い主さんは獣医さんにお願いをしました。いくらお金がかかってもいいです、
この子をお願いします!その時から点滴が始まりました。夜中も幾度となく
シバタの様子を見に行ってくれたようでした。
2日後の朝のことでした。獣医さんから電話がありシバタの様子がおかしいとの
こと、直ぐに動物病院に行きそこで見た光景は~汗だくで心臓マッサージを続け
必死に頑張れ!と声を掛けています。
シバタは飼い主さんに最後の力を振り絞り一度目を開けて
ありがとう
飼い主さんにはそう見えたようです。
必要とあらば留守を守り
遊んで欲しくとも主が忙しそうなら諦め
何処か割り切って互いの立場を守ったまま過ごす。
シバタが家族をどれだけ愛し
家族はシバタをどれだけ大切にしてきたのかを。